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「地球号の危機ニュースレター」No.336(2008年6月)掲載


銚子の日本風力開発風車群について

市民エネルギー研究所 井田 均


銚子の風車
 5月末の日曜に、たんぽぽ舎のツアーで銚子の日本風力開発が建設した風車群を見学する。その前に日本風力開発に話を聞いた。対応してくれたのは、執行役員業務本部長の石塚紀雄氏と管理本部総務人事部総務グループ課長の酒井唯史氏だ。
 同社が銚子に最初の風車を建設したのは、7年前の2001年。同社としても最初の発電風車で、「銚子屏風ヶ浦風車」と呼ばれる。風力発電分布図のAは、ドイツのタッケ社製1500kW 風車で、それ以降同社は一貫してタッケ社製1500kW 風車を建設し続けている。この風車を建設した時、私は現場を訪れ訪問記を書いている。2001年9月に稼働開始。この風車は国の補助金(建設費の3分の1)を受けていない。その代り地元千葉の千葉産業クリーンなどの企業から数百万円ずつ出資を仰いだ。地元がこぞって風車建設を支援・歓迎しているムードを狙ったものだ。
 次いで建設したのは、この風車に程近い屏風ヶ浦海岸に立つ「銚子小浜風車」(分布図:B)で、稼働は2003年10月。これも同じドイツのタッケ社製だが、この時期にはタッケ社は米国のエンロンに買収されていたので、エンロン製となる。
 この2基は屏風ヶ浦海岸からほど近いので、風況はよい。風速毎秒6 m ほどの風が吹き、風車の利用率は23〜24%になる。
 次いで建設したのは日本風力開発の子会社、銚子風力開発(株)が手掛けた1500kW 風車9基(分布図:C)。2006年1月に稼働した。建設地は銚子市が建設を認める南北線のギリギリの位置。銚子市の東の方が風況は良いが、市街地なので風車の建設は市が設定した南北線より西側にしか建てられない。
 次に建設されたのは、日本風力開発自身が手掛けた1500kW 風車6基(分布図:D)。さらに西の内陸部に建設、2006年8月に稼働している。この年、2006年には米エンロンは同じ米国のGEに買収されている。
 これら内陸部に建設された風車群は、海岸近くに建設された風車に比べて、それほどでもない風に悩んでいる。年間平均毎秒5.5m 程の風だという。
 発電した電力は東京電力へ売電している。契約は15年で、売電価格は1 kWh当たり10円未満の9円台だという。「ギリギリで採算は取れている」(石塚紀雄氏)というが、楽ではなさそうだ。
 ところで、最初に建設した屏風ヶ浦風 車は、昨年2007年は7月から9月まで止まっていた。ブレードを支えるボルトが折れたためで、新しいボルトをブラジルから取り寄せるのに3ヵ月かかった。風車メーカーのGE は、風車部品の故障への対応は早い方だという。日本にもメンテナンス会社を置いている。だが故障するのは用意した部品とは限らない。海外から取り寄せるには時間もかかる。こんな理由で日本風力開発は、GE 一辺倒からの脱却を狙っている。国産メーカーの日本製鋼製2000kW 風車や富士重工製の2000kW 風車を検討しているという。三菱重工業は米国など輸出へ傾斜しており、納入に時間もかかることから検討対象から外している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上、図は略、 以下、略

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