---No.300(2005年7月1日)
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本年度住宅用太陽光発電補助受付状況(井口)
2万円/kW補助の受付状況は6月17日現在15,323件。辞退90件。
シャープの太陽光発電リコール対応遅々。(井口)
5月26日発表の5機種4200システム(10万パネル)の対応状況について、シャープより次のような報告があった。「電話問い合わせ330件、内80件が対象。40件点検済み」。
薄氷上の生活。人間ばかりでなく原発も高年齢時代に突入している(谷)
頻々と発生する航空機の故障や車のリコール。数百人の犠牲者を出したJR西日本の悲惨な脱線激突事故。人工物である限り故障や事故は発生する。機器の故障はなくても人為的な操作の過ちで事故は起こる。複雑に仕組まれた社会に住む我々は将に薄氷上で生活しているようなものであるが、深刻感も一過性で意外と無関心に生活している。アフリカの草原でライオンに食われている仲間の側を悠々と歩いているインパラとさして知性は変わらない様だ。
世界を震撼させたチェルノブイリの原発事故も遠い過去のものとなり始めた。もし事故が発生すると大きな災害が予想される老朽原発に対する60年延命策が着々と進められている。国内に53基の原発が稼働しているが、その内9基が設計時の想定寿命である30年を経過している。さらに運転歴20年を超える原発は31基にもなっている。
2005年末に30年を超える原発は次の通りである。
原電の敦賀1号と関電の美浜1号が35年。
東電の福島第一1号と関電美浜2号が34年。
中国電島根1号・東電福島第一2号・関電高浜1号が31年。
九電玄海1号・関電高浜2号が30年である。
「原子力資料情報室」の『老朽化する原発』と題する資料に、PWR,BWR原発で今まで発生した故障の個所を示した満身創痍図が発表されている。
人工物である限り故障が発生するのは当然であるが、上記の老朽原発に隠された驚くべき事実があることを知った。原発先進国アメリカではASME SECTION 3(American Society of Mechanical Engineers Code:Section lll Nuclear Vessels)と言う厳格な基準によって設計・製造され認可されているが、日本の上記原発が建設された当時はまだ勉強中で、やむなく化学プラントや発電ボイラーの法規を適用したと言われる。従って其れを知る人は「原発であって原発でない」「原発でなくて原発である」と皮肉っている。
本質的に設計基準が異なる原発を最新の知見に基づく基準で評価することは全くナンセンスであり、故障を起こすたびに切ったり、貼ったり、熱を加えたり、取り替えたりしたパッチワーク状の原発が安全と言えるのだろうか?人体の臓器移植には拒絶反応がある様に、複雑な構造物も危険なアンバランスが生ずるに違いない。 潔く上記原発の廃炉を決定すべきである。
政府は『老朽化対策』を『高経年化対策』と言い換えて国民の目から事実を逸らす魂胆が見え見えである。もし、60年延命策を決定するなら、責任者である原子力委員、原子力保安委員の実名を公表すべきである。延命が成功すれば功労者として名を残し、失敗すれば戦犯にも匹敵する汚名を歴史に残す覚悟が必要である。