---No.312(2006年1月1日)
抄録・詳しくはニュースを購読ください---
明けましておめでとうございます。(谷)
2005年は異常気象による自然災害で多難な年でした。
エゴを剥き出しにする大国のため、地球温暖化対策が遅々として進まないので、今年も思いもよらぬ災害が多発すると予想されます。
『天災は忘れた頃にやってくる』と言われたのは過去のことで、今や記憶も生々しい内に天災が襲いかかって来る世になりました。
自然災害に対しては自己責任による安全対策が講じられますが、交通事故や幼児拉致殺害や1級建築士による詐欺事件のような、倫理観の欠如した人為的な災害が追い打ちをかけるに至っては個人は為す術がありません。
子供達に見知らぬ人は不審者と教え、各種の保証制度が信用できなくなってしまった世の中、『性善説』で和やかで平和な国であったのが、全て『性悪説』で組み直さねばならなくなったのは悲しい事です。
災害に遭って『明けましておめでとう』と言えない多くの人達が居られることを思うと、胸が痛みます。
小子高齢化による社会構造の変化や、地球温暖化による環境悪化は、ジワジワと確実に到来するにも係わらず私達は極めて鈍感です。特に変化の洗礼を受ける始める若い人達に認識して貰いたいと思います。
真剣に励めば「知恵が生まれる」
適当にすれば「言い訳が出る」
いい加減にすれば「愚痴が出る」
(谷)。
温暖化防止策欠落の新年度政府予算。(井口)
警察官の増員、自衛隊装備増強などに力が入れられ、国民の医療費切り下げ、年金財政破綻が放置され、温暖化防止、京都議定書遵守のための住宅用太陽光発電推進が欠落した予算になっています。
日本の政策失敗がこれを生んでしまった。(中川)
http://www.greenfund.co.jp/index.html に 「ドイツ太陽光発電エコファンド」 と言うものが載ている。日本からドイツの太陽光発電事業に投資をしようというもので、年利6%とある。これは日本で太陽光発電を設置するよりもずっと投資効果の高い事業だ。これらな年金の代わりになる。
しかし、実に変なのだ。太陽光発電の生産量が最も多いのはこの日本なのに・・・。
何故、ドイツでこのようなことが可能なのか・・・。
その理由は、日本とは異なるドイツの自然エネルギー支援制度にある。この制度では、今年設置された太陽光発電設備からの電力の購入価格が1 Kwhが日本円換算で70円ぐらいになるのだ。それも、全量が購入対象になり今後20年間その固定価格で買い取りが保証されるのだ。 その代わり、設置時の補助金は無い。ま、日本でも家庭用に関しては来年度からなくなるけどね。しかし、こうした大型物件に関してはNEDOの FT事業と言うものがある。
FTって何? フィールドテスト事業の略称だ。つまり、太陽光発電のデータを取るために国と共同で事業をするなら半分まで金を出そうと言うものだ。予算は98億円。今年度で終了するNEFの家庭用太陽光発電普及事業の予算23億円に比べれば大盤振る舞いだ。
で、その設置総量は2万3496KWだそうな。で、この事業の大半を占める10KwほどのシステムはKwhあたりの単価が20円内外で、場所によっては15円/Kwhでの販売を強制されることになる。 で、ほんとにデータを取ることが目的化といえばそうではないらしい。だってそのデータがどういう風に使われるかなんてどうでも良いらしい。ただ、 何か言われたときに必要なら出すためにデータは取ってくださいと言うことらしい。
だって10Kwとかのメーカー製のシステムをそのまま設置するのだからデータが何かで良くなるなんてことは考えられない。また、ほんとにそうした ことをテストすると言うものでもないらしい。
当初、私たちもこのFT事業に応募したのだが、何のことは無い3種類のパネルを使って其のデータを出すと言うと、そんなもん必要ありません。 纏めた数字で結構です。なんだから・・・。ほいでもって、角度可変架台 にして予算がちょっと余分にかかると申請するとKWあたりの上限は100万円ですとのことで10Kwでの申請に対して13Kwという返事がきてし まったりした。
さらに設備に詳しい友人の不幸があったり、またNPOでは配当が無く、こうした事業への出資者を集めることにも不安があったのだ。また、屋上 にあった架台の再利用も出来ないし、仕様もNEDO仕様などと言うものを使わないで済ませられる。出来るだけ安いものを複数の業者、メーカー などから調達も出来る。
市民共同発電所の一号機で実施した木製架台も可能だ。こんな架台はNEDO事業では考えられないものだろう。申請をした所で認めるわけが無いだろう。FT事業であってもね。 で、これが共同研究事業なんてことになるから効率を考えての設備の改変も臨機応変には出来ない。当方としては様々な実験を行いたいと思うが、いちいちお伺いを立てないといけなくなる。こんな面倒な補助金を使う意 味があるのかと考えてしまったのだ。
例えば13Kwで年間15000Kwh電力を作れたとしても、20年間で 30万Kwhである。これが25円で売られても750万円である。自分たちでその資金を全て用意できたとしても事務所経費とかを差し引くと全く事 業として成立しないと言うことになってしまう。
これじゃ〜事業としては成り立たない。
(但し何にでも例外はある。儲かっている企業がやる場合は特別減価償却という制度があって自己負担分の経費を税金から95%も控除されるのだ) これを使えば、殆んど手出し無しで太陽光発電が設置できる実に美味しい制度が用意されている。(だから?シャープとかかなり大手の企業などが かなり大規模なものを設置するのだ)こんな不公平な制度が有っていいものだろうか?
私と同時期に設置した全国で800軒の家庭ではその投資分を回収するのに何と45年もかかり、それもこの先、電力企業が買い取り価格を下げればそれはもっともっと伸びる。
真っ当に環境負荷の無い電力を作り続けてきたものは何の補償も無く買い 叩かれるままに捨て置かれる。不公正や不公平は世の常だろうが、それを公的な資金でさらに格差を作ると言うのがこの国の政府がやっていることである。
でも、ドイツでは、誰がやっても絶対に損しないようになっている。日本の様に設置時に涙金をちょっとだけくれてやって、後は「勝手に電力企業に買い叩かれなさい」と言う善意買い叩き補助金とはまったく大違いなのだ。
電力企業の送電線に繋がったものは社会全体のエネルギー供給のインフラとして認識されてその平均的な発電原価が保証されるのだ。だから、安心して投資できるのだ。そうすることで社会の資金の正しい流れが作られ有効に資金は運用されるのだ。そして、それは今まで使えなかった太陽のエネルギーの流れが人間の文明圏へと導きいれられるのだ。
ドイツで設置された太陽光発電設備のうち半分ぐらいは日本製だろう。何と言ってもドイツでの生産量を上回る設置量なのだから・・・。
日本には太陽光発電を製造したときの環境負荷が残り設置されてから環境負荷の無い電力を生み出す果実は哀しいことにドイツに輸出されてしまったのだ。その成果は永遠に戻っては来ない。
多くの一般市民は原子力などよりも太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを望んでいる。しかし、この国の政府は原子力や大型の企業のための設備だけを優遇し市民の思いをないがしろにしている。それは中央から 切り捨てにあっている地方政府も同じなのだがまだ気がついていないようだ。
私はどうもこのドイツのエコファンドへの投資は考え込んでしまうのだ。このHPにはこれは良いと早速申し込んだと言う人の言葉が載っているけど ・・・。私たちがなすべきことはドイツと同様の支援方式を国内に作ることだと思えるのだ。そして、資金が国内で太陽光発電設備の形になり、それによって皆さんの生活が支えられるようになることだと思う。
FTって何?
フィールドテスト事業の略称だ。つまり、太陽光発電のデータを取るため に国と共同で事業をするなら半分まで金を出そうと言うものだ。予算は98億円。今年度で終了するNEFの家庭用太陽光発電普及事業の予算23億円に比べれば大盤振る舞いだ。で、その設置総量は2万3496KWだそうな。で、この事業の大半を占める10KwほどのシステムはKwhあたりの単価が20円内外で、場所によっては15円/Kwhでの販売を強制されることになる。
と書いたが、NEF事業による総設置量を試算してみた。17年度分だ。平成17年度「住宅用太陽光発電導入促進事業」応募申込状況(10月21日現在)応募申込総数 39,644件 とある。一件当たり4KWで計算してみると15万8576Kwとなる。 さて、其の前年度の実績は4万6000件とある。(何だ?申し込み件数は落ちているじゃないか)
でも、98億円のNEDO補助金の6.7倍の設置量だ。このほうがよっぽど費用対効果が大きいと言える。 もし国の予算が全てNEF事業のスキームで配分されてたなら、ま(勿 論、全部消化できたらだど・・・。そりゃ、無理か・・・)
予算は26億円でしたから、単純に計算すれば3.7倍それに6.7倍すれば24.8倍ほどの総設置量となっただろう。390万Kwを超える?こりゃ凄いわ。既に設置された分が100万キロワットを超えているから500万キロワットとなる。 (まあ、実際は、メーカーの生産力では 此れだけの設備を供給することは出来ないだろうけど)
でも日本は世界でも最も太陽光発電が進んでいる国だと言うことだけは 出来ただろう。ほんまに勿体無い話やで。海外流失の責任は何処にあるのだろうか?そりゃ、経産省に有ると思うんだけどね。